電池の溶接は、乾電池やリチウムイオン電池などを機器へ組み込むために欠かせない加工技術です。特に組電池(バッテリーパック)製作では、電池セル同士やタブ端子、リード線を確実に接続する必要があり、スポット溶接が広く採用されています。スポット溶接は局所的に短時間で接合できるため、電池への熱影響を抑えながら高い導通性能を確保できることが特徴です。

三興工業で対応可能な電池溶接

組電池製作

単電池を複数個接続し、ご希望の電圧・容量を持つ組電池(バッテリーパック)として加工いたします。

タブ付け溶接

電池の電極にニッケル板などの金属端子(タブ)を溶接します。溶接だけでなく、タブの打ち抜き(プレス加工)も自社内で対応可能です。

リード線溶接

電池に直接、あるいはタブを介してリード線を溶接する加工です。現在、端子レスで直接リード線を接続するための技術実験を進めております。

なぜ電池の溶接に「スポット溶接」が選ばれるのか

電池(特にリチウムイオン電池やニッケル水素電池)の溶接には、抵抗スポット溶接と呼ばれる工法が最もよく使われます。

電池は「熱に非常に弱い」という特性を持っています。一般的なはんだ付け等で電極を加熱しすぎると、内部のセパレーター(絶縁材)が溶けたり、ガスが発生して膨張・破裂したりする危険性があります。スポット溶接は、金属同士を接触させ、そこに大電流を短時間(数ミリ秒)流すことで発生する抵抗熱を利用して局所的に溶かして接合します。熱が加わる時間が極めて短いため、電池内部への熱ダメージを最小限に抑えることができるのが最大の理由です。

スポット溶接のメリット

  • セル内部への熱影響を抑えられる
  • 導電性の高い接続が可能
  • 接合強度が安定する
  • 生産性が高い

電池のスポット溶接の難易度と注意点

スポット溶接はメリットが多い反面、安定した品質を保つためには高い技術力とノウハウが求められます。

■ 材質と厚みの見極め
電池の電極と、接続するタブの厚みによって、最適な電流値・加圧力・通電時間が全く異なります。これらを電池ごとに見極めた上で溶接を施す必要があります。

■ 溶接不良(未溶着・抜け)のリスク
見た目にはくっついているように見えても、実際には十分な強度が保てていない可能性があります。これを防ぐためには、引張試験などの定期的な強度検査と、溶接機のこまめなメンテナンス(電極研磨など)が不可欠です。

電池の溶接に長年の実績

当社は1936年に創業以来、弱電精密部品の溶接加工を主たる事業として展開してまいりました。
大手電池メーカー様との長年の取引実績もあり、日々技術革新に取り組んでいます。
溶接だけではなく、自社プレス機によるタブ製造等も対応可能ですので、電池の溶接・加工に関してお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

組み立て