#104 円筒型2次電池の接続部材をニッケルから銅合金へ
今回は円筒型2次電池の接続部材をニッケルから銅合金へ変更することによる効果をご紹介します。
昨今様々な業界での需要拡大に伴い、急速充電、長寿化、大容量化などの要求が高まっています。
これに伴い、2次電池の接合部材へのロス低減・コスト削減が求められています。
これらの要求の中で、電池タブには現状ニッケル材が多く用いられています。
ですが、ニッケル材を用いることによる課題が以下の様にあります。
・材料の抵抗値が高く、充放電時に熱が発生しやすい。
・熱伝導率が低い為、熱がこもりやすい。
・希少金属であり、コストが高い。
上記課題をクリアできる素材が銅合金です。
銅合金は、導電率・熱伝導率が高く以下の効果を見込めます。
・急速充放電が可能で、電池容量のロスが低減します。
・充放電時の発熱を抑制し、タブや電池セルの温度上昇を抑えられます。
・ニッケル材よりもコストが安い。
これによりお客様のニーズに沿った溶接が可能になります。
弊社ではこちらの溶接も可能となっております。
今後も様々な技術・情報を取り入れ発信して参りますので
抵抗溶接・精密接合でお困りの事が御座いましたら三興工業(株)へ一度ご連絡下さい。