#65 黄銅(真鍮)0.3㎜と純銅アルミ0.2㎜(二重構造)の精密抵抗溶接

今回は黄銅(真鍮)0.3㎜と純銅アルミ(二重構造)の精密抵抗溶接を行いました。

黄銅は銅と亜鉛の合金で5円玉やブラスバンドの楽器、水回りの部品、消火器ホースの先端等、

色々な用途があります。

一方、純銅アルミ0.2㎜は純銅を表面にしてアルミと黄銅を接合できるのか実験しました。

黄銅の融点は800℃前後、純銅アルミ(二重構造)の融点は不明ですが純銅の

融点が1085℃、アルミの融点が660℃になります。

溶接条件(電圧・時間・加圧)は比較的簡単に出ました。

アルミが入っている接合での溶接条件はノウハウが必要です。

他の金属(ニッケル、ステンレス、銅等)と異なる設定を行う必要があります。

(溶接前と溶接後の画像)

(引張試験機での引張強度) 3㎏ 29.4N (破断状態) 2/2

結果、打点も綺麗な状態で接合できました。しかし、アルミが入ると他の金属材料と違い

強度が落ちます。金属の特性が出ます。