#61 ニクロム線0.2㎜同士の精密抵抗溶接
今回はニクロム線0.2㎜同士の精密抵抗溶接を行いました。
ニクロム線はニッケルとクロムを土台にした合金線で酸化されにくく、耐食性や加工性が良い
とされています。
この金属は電熱線として電気ストーブなどに使用されています。
ニクロム線自体の引張強度は1.8㎏ありました。
ニクロム線同士を重ね合わせて抵抗溶接を行いました。
マイクロスコープでの接合写真
引張試験で強度を確認。
引張強度は1.6㎏。抵抗溶接前と比べて若干、強度が落ちてしまいましたが
接合は成功しました。
反省点として、溶接条件が強かったため、溶接熱により金属が脆くなって
しまいました。
可能な限り、ダメージを弱くして接合できるよう溶接条件を探していきたいと思います。